あおや和紙工房で開催中の「ちぎり絵展 ~和紙の愉しみⅩ~」に行ってきました。
会場には、和紙の風合いを巧みに生かした、繊細で表情豊かな作品が並びます。和紙の繊維を感じさせる柔らかな色面や、重なりによって生まれる立体感が、絵具では表現できない奥行きを生み出していました。




出展作家の方々は、それぞれ異なる技法で和紙の特性を引き出しています。
薄く透ける紙を何層にも重ねて光の陰影を描くもの、染め紙をちぎり細密に貼り合わせて質感を構成するものなど、どの作品からも素材への深い理解と繊細な手仕事が伝わってきます。
和紙という素材は、扱う人によってまったく異なる表情を見せます。
その柔軟さと奥深さが、今も新しい表現を生み出す原動力となっていることを、この展覧会から感じ取ることができます。


「ちぎり絵展 ~和紙の愉しみⅩ~」は、11月16日(日)まで開催中です。
和紙の魅力と、作家たちの手仕事が織りなす豊かな世界を、ぜひ会場でご覧ください。
| ちぎり絵展 ~和紙の愉しみⅩ~
会場:あおや和紙工房 企画展示室 |


